塾に通い始めたお子さんが、勉強する量の多さやコツがつかめずに、つらさを訴えることがあるかもしれません。
そういう場合は、量をたくさんやることや、長時間やることよりも、もう少し楽に勉強する方法を考えてみましょう。
つまり、効率よく勉強をするということです。
まず、考える「ポイント」をきちんと押さえるということが、もっとも大切なことです。
例えば、長文の文章問題などでは、同じ単語が3回4回と出てきたら、それが要注意点というかポイントになります。
ですから、その前後をよく読んで、何についての質問か?どのように答えを出せばいいか?と常に考えるようにしましょう。
何でもかんでも、丸々覚えようと思うと、疲れるばかりで、ほんとうの実力は身につきません。
とくに入試の直前は、入試に出る問題のポイントだけを押さえて、後は「その場で乗り切る」くらいの気持ちが必要です。
よく、試験勉強は広く浅く、どんどん詰め込む、みたいなイメージがありますが、問題のポイントを深く理解しようとすることが大切です。
何回も出てくる言葉に注意して、問題に取り組んでみましょう。
そして、基本的なことを「おぼえる」だけではなくて、それを上手く「使う」問題、つまり応用問題をくりかえしやると効率よく勉強できます。
最近の入試の傾向は、理科や算数で「これについて答えましょう」などの出題キーワードが書いていないなど、答え方がわかりにくい問題が多いようです。
ですから、そういうわかりにくい問題を、どのように対処するかが、合格するかどうかの分かれ道になってきます。
普段の勉強から、そういう出題キーワードがわかればOKという単純な問題だけではなく、それを使って解いていく応用問題を中心にやるようにしましょう。
そして、本番に負けない自信をつけて、入試をど〜んと乗り越えましょう。
中学受験の準備も始まり、塾にも馴れてきたお子さんが、「やればできる」という実感を持ち始めたでしょうか?
もし、そうでなければ、勉強の「効率」を上げるという対策が必要です。
塾の授業をがんばって受けて帰り、家で復習をするということは子どもにとって非常に負担が大きいものです。
ですから、いかに塾の勉強を効率よく受けて、家での復習も、より効率よくするかがポイントになるのです。
お子さんが塾から帰ったら、毎日、「今日は、何ができるようになった?」「何か発見があった?」と聞いてみてください。
詳しく内容をいちいち聞く必要はありません。
ただ、お子さんの話をきちんと聞いてやるだけです。
そして、新しく3個以上の発見があったら、カレンダーや表に星印やシールをその数だけ、描いたり貼ったりしてください。
これを毎日毎日積み重ねていくと、子どもの意識の心の中に「目標」や「目指すもの」や「課題」が見えてきます。
この「目標を持つ」「課題に注目する」ことこそが、勉強の効率を上げるのです。
勉強が面白くなってくるとき、そのきっかけは「発見」からということが多いものです。
そんな小さな突破口をきっかけにして、勉強にどんどん勢いがついてきたりします。
授業を聞いていても、何がポイントなのかわからず、それを曖昧なままで忘れてしまうのが小学生です。
そのような状態のままでは、いくら長時間勉強したとしても、効果は期待できません。
「ポイントを押さえながら、授業を聞く」という基本的なことを、きちんと踏まえた上でやれば、勉強も短時間で済みます。
「やればできる」「頑張れば、成績も上がる」という実感や自信がつくことで、お子さんがますます勉強好きになってくれるといいですね。
カレンダーや表に星やシールをたくさん描いたり貼ったりして、どんどん自信のしるしを増やしてあげてください。
中学受験の時に、志望校の偏差値がどのくらいかというのは気になりますね。
大手の進学塾では入試についての最新情報を収集して、さまざまな分析を行っています。
偏差値ランキングの一覧も発表されますので、一度見ておくとよいかもしれません。
私立中学の偏差値や難易度の高い名門中学は、御三家と呼ばれています。
男子御三家は「麻布」「開成」「武蔵」、女子御三家は「桜蔭」「女子学院」「雙葉」となっています。
ほかには、栄光学園、慶應、駒場東邦、渋谷教育幕張、白百合、聖光学院、東大寺学園、灘、フェリス、早稲田実業、などがあります。
いずれも、進学実績や入学試験の難易度がトップクラスの学校です。
中学受験の難易度は、少子化と不況のために中学受験全部では、競争率の低下が見られます。
ただし、受験率は上がってきていて、一部の名門大学付属や大学合格実績が高い学校の難易度は高止まりの傾向です。
しかし、それに続くグループの学校で難易度上昇の傾向があります。
また、最近では、医・薬学系、理系大学志望の比率が高まり、女子大が不人気という傾向が見られます。
そのために、国立大や名門大理系の進学に力を入れている学校が人気を集めています。
中学受験の場合、子供の学習環境よりも、中学の偏差値が低くても合格実績が高い学校が、特に人気があるようです。
ですから、偏差値が低いので、難易度が低く合格しやすいというわけではないので、偏差値は参考に留めるほうがよさそうです。
将来の進路や校風、教育環境なども考慮して、お子さんに合った学校を選びたいものですね。
中高一貫の私学に通って6年間じっくり将来のために模索できるという選択は、マイナス面ばかりではないと思います。
実際、受験を経験された親御さんもそういわれる方も多いと聞きます。
しかし、今の受験体制が必ずしもよいとは思えないともいう声も多くあります。
公立私立を問わず、子どもの個性や考え方に沿って選択し進める道が、早く実現できればと思います。
公立の学校がもっと本気になって、中高一貫のよりよいプログラムが実践できれば、素晴らしい学校ができるのではと思います。
また、現在の中学受験で、第1志望校に受かるのは総受験者数の30%以下であるとも聞きました。
それだけ、難関校受験は、子どもに負荷がかかるということです。
偏差値と言うカラクリに惑わされ、進学塾の言いなりで判断するのではなく、子どもをよく見て、親の考えを貫くことが大切です。
また、私立・公立、どちらも同じであるはずなのに、片方の選択で小学校の思い出が犠牲になってしまうのは納得できないことです。
その結果、「塾に通うから宿題はやめてほしい」「クラブ活動を休ませる」「学校行事をなんとかしてほしい」などの意見が出たりします。
その意見は非常識かもしれませんが、その気持ちはわかるという人が多いようです。
ヘタすれば、モンスターペアレンツになってしまいそうですが…。
そして、現状の問題として、私立と公立の壁を感じずにはいられないというのは事実のようです。
公立という営利企業ではない部分を活かし、私立に負けない取り組みをすれば、競争に打ち勝てるのではないかという意見もあります。
公立だからといってお上主導主義ばかりではなく、時代の波に乗った、子どもたちのための改革がなされることを願ってやみません。
受験が始まり、不安で冷静さを失ってしまうと、その受験はお子さんの将来のためではなくなってしまいます。
親の世間体のための受験となり、それに振り回されながら試験に挑むと言うことになりかねません。
中学受験は、そもそも高校受験と違い、親子の受験とも言われています。
親がある程度かじを取って、取り組んでいかないと入学してからとんでもない誤算を招くことになります。
学校の方針になじめない、通勤時間が長いなど、さまざまな点から、子どもが引きこもりや不登校になったケースがあります。
中学受験は、義務教育のオプションで、希望の学校に縁がなければ、公立に入学するということも、忘れてはなりません。
最悪なのは、第一志望校に入れず、闇雲に受験し受かった学校に通わせ、「いまさら公立に通わせられない」「仕方なく」などと言う始末。
そして、子どもが希望の学校に入れなかったといって、それを親が責め続ける家庭もあるということです。
それでは、いったい何のための誰のための受験なのでしょうか。
私立を受験して縁がなく、公立に通うことの何が恥ずかしいのでしょうか。
それは、大きな間違いです。
人生は小6で決まるわけではなく、単なるひとつの通過点に過ぎません。
少子化の波で、加熱するばかりの今の受験状況は、大人の都合や損得勘定が絡み合っていると実感します。
学力以前のワクで決められる今の仕組みは、子どもたちにとって、プラスの要素が少なく、親の世間体やプライドを満足させるだけのように思えます。
「学校はどこでも、受かればいい」という家庭が増えているそうです。
中学受験は一斉に一日で終わるのではなく、2月上旬に分散して、さらに日を分けて3回程度試験が行われるのが平均です。
多い場合は5回や6回、日を分けて行っているので、1人が何校でも、または同じ学校の試験を何度も受けることも可能です。
特に同じ学校に複数受験するときは、事前に申し込むと受験料の割引サービスがあったりもします。
私学にとって「入試」は、とても大事で、また大きなビジネスチャンスなので、サービスにぬかりはありません。
「1回だけで、もし落ちたら」を考えるのと割引があるので、たいていの親御さんはすべての入試日を申し込むのが普通です。
受験日が近づいてくると、不安がどんどん募ります。
進学塾から「万が一落ちたら」「受験日の子どもへのケア」を聞かされるので、不安は最高潮になります。
子どもの言動に一喜一憂し、ともすれば、正気を失いかけてしまうかもしれません。
それに耐えられない場合、偏差値が合いそうなところに、受験日が重なろうと5校6校程度すべて申し込みます。
そして、受験料を払い、万全な体制で、ネットなどで受験者数の前日データを調べて、倍率が昨年並みや低いところを受けさせます。
そういう親御さんも多いということです。
また、クルマで移動し、交通渋滞を考慮して、受験校を変更する、などということもあるそうです。
つまり、私学受験の人気とともに、「どこでもいい、受かればいい」で、受験に臨むご家庭も増えているそうです。
スポーツ選手の「コーチ」と受験生の親は似たようなところがあります。
名選手の陰に名コーチあり、勉強のデキル子の陰に「親力」ありというところでしょうか。
コーチの仕事は、技術面や精神面で選手をリードし、引っ張り続けていくことです。
そのためにいつも先回りして課題を研究し、絶対に迷いや動揺を見せないよう、自分を必死に抑えるのです。
練習がうまくいくことばかりではなく、結果が出ないときなど、常に選手を冷静にさせています。
選手とともにコーチも、常に自分自身と闘っているのです。
ある名コーチでも、初めてのオリンピックでは、重圧や会場の独特の雰囲気に飲まれて、我を見失ったそうです。
それで、選手への指示も間違えてしまい、その結果、予選落ちしてしまいました。
受験でも、まったく同じことが言えると思います。
入試の場合も、本番でいつもと違うことをやれと言われたら、子どもは戸惑います。
ですから、「コーチ」の親は何ヶ月も前から作戦を練り、入試の前に「初めて」のことがないように準備します。
また、「弱気になる」ということ、つまり精神的な弱さをどうやって克服するかというと、答えは「練習!」の一言に尽きます。
結果がイマイチ振るわないと、「ダメかも…」と、誰でも不安になったり、落ち込んだりします。
それを乗り越えるのは、「誰よりも頑張って勉強した!」という事実が、精神的な支えになります。
目標があって、頑張っていても、なかなか一人ではやりきれるものではなく、穴だらけです。
だから、コーチである親がいるのです。
お子さんも入試などに際し、それこそいろいろあって、一喜一憂、気分が上がったり下がったりするかもしれません。
そんなときは、常に一歩先を歩き、その「親力」=コーチング力で、お子さんを成功の道にぐいぐいと導いてください。
勉強のデキル子やその親御さんを、羨ましいなぁと思ったことはありませんか?
多くの親御さんが、子どもの成績が振るわないのは本人の能力が足りないと思っているケースが多いのです。
そして、勉強のデキル子は、自分から進んで勉強していると思っているようです。
たしかに、小学生でも自分で計画を立てて勉強する子もいるらしいのですが、それはかなり珍しいことです。
しかし、そういうデキル子の親御さんにも悩みがあるのですが、どういうことだかわかりますか?
それは、下の子が勉強しなくて…ということです。
上の子は、たまたま勉強をする子だったけれど、下の子はあまり勉強しない子だと悩んでいるそうです。
ところが、上の子も下の子も成績優秀というご家庭というのも、たまにありますね。
その家庭の親御さんは、「自分から進んで勉強?…それはありません!」と言われます。
でも、それは遺伝ってことでしょうか?
いいえ、そうではなくて、明らかに、親御さんの対処の仕方が違うのだそうです。
多くのお子さんの中で、能力的には差がないのに、成績は全然違うということがたくさんあるそうです。
では、いったい何が違うのでしょうか?
それは、親が子どもの「名コーチ」である、ということです。
デキル子の親は、結果より過程を大事にします。
よい結果を出すためには、ちゃんとした過程が必要です。
そして、問題の出来なかったところも見ます。
・文字はちゃんと書けているか。
・鉛筆の動きはどうか。
・姿勢は正しいか。
・速さはどうか。
・目の動きはどうか、一息ついてないか…なども注意して見ます。
側にいることで、子どもの調子のよしあしがわかるのです。
選手の様子や調子、昨日の流れから今日の練習のメニューを考える「名コーチ」と同じ動きを行っているのです。
つまり、名コーチと同様な力は、いわゆる「親力」と言ってもいいのではないかと思います。
すばらしい「親力」を発揮して、お子さんの受験や日々の勉強を乗り切っていこうではありませんか。
お子さんと「将来の夢」について、話し合ったことはありますか。
子どものころの夢というのは、とても身近なことに影響を受けたもので、ほんとうに夢らしく、かわいらしいものです。
ところが、思春期を迎えるにつれ、本当の意味での「将来の夢」(=目標)を見つけるのには、本当に時間がかかるものです。
現実の実力と、現実にできることとにギャップがあることに気づいてしまうからです。
そうはいっても、能力や可能性は無限大ですので、これから勉強や何かの目標に向かって、そのパワーをどんどん使ってほしいものです。
そして、たとえ、なかなか具体的な夢がないからといって、あわてる必要もありません。
目の前の目標をクリアしていくうちに、いろんなことに出会ううちに、見つかるかもしれません。
そこで、今現在のお子さんの夢を、お子さんの言葉で語らせてみましょう。
まだまだ、表現力に乏しく、言葉も足らず、判断材料にならないかもしれません。
「興味があることをもっとやってみたい」「調べたことを話し合える友達がほしい」「地域の友達と一緒の学校に行きたい」「もっとスポーツをやりたい」などなど、なるべくたくさん話させてみましょう。
その中で、何が「うちの子らしい」と感じられ、その成長によいだろうと思えるでしょうか。
これから、中学校探しが始まりますが、その学校にはどんな特徴があって、どんな勉強ができて、どんな夢が持てるでしょうか。
公立中学校が合うと思えば、わざわざ受験などしなくてもよいでしょう。
実際、受験勉強なんて、子どもの「やりたいこと」とそぐわないことのほうが多いでしょう。
小学生の子どもに対して、やりたいことをセーブさせてまで、受験の方が大切だと教えることは、とても難しいことです。
希望の中学に入れたとしても、自分のやりたいことが存分にやれるかどうかは、わかりません。
ただ、私立には、目的を持った子どもが多いのではないか…そこに期待しているのかもしれません。
受験について親子で話し合うときに、「何のために学校に行くの?」という話になったことはないでしょうか。
ついつい、勉強の目的が、学校に行くことになってしまうことがあります。
子どもは、まず学校社会が生活のほとんどで、その中で人間関係を学び、理不尽さを学び、生きていくことを学んでいます。
つまり、人間を磨いているのです。
これから、どんな人間になって、どんな仕事をし、どのように生きていきたいかを考えるのが学生時代なのです。
学生時代を、いろいろ考えながら過ごしていくには、教えてもらうだけが、知識や知恵を習得する方法ではありません。
きちんと物事を考えられる人になるためには、自分で学習したり、掴み取ったりする力が必要になります。
受験勉強というと「つめ込み教育」と思われがちですが、自ら勉強する習慣をつけることができます。
塾に行っても、公立校でも私立校でも、その後の高等教育に進まなかったとしても、自分で考える力がつきます。
自分で物事を知りたいと思った時に、自分で学習できる力は、一生の宝物になると思いませんか。
ですから、受験勉強は子どもにとって、大変でかわいそうなことではなく、生きていく力なのだと言えるでしょう。
ですから、親の姿勢は大事です。
わからないこと、知りたいことを追求するときは、一緒にやったり調べたりの時間を作って、手助けしてあげてください。
子どもの興味は持続しませんから、できるときにやるようにして、必ずそのときに解決しましょう。
思ったそのときにこそ、身につきやすいのだと思います。